母子家庭が使える制度にはどんなものがある?
母子家庭になったら、どんな制度が使えるだろうか?お金の事、就業のこと、先が見えなくて不安になりますよね。
このページでは、母子家庭が使える制度や母子家庭が受け取れる手当についてまとめました。
このページの意図は母子家庭の方が手当があってお得だよ、とかそういうことではなく、母子家庭になることが不安でDV加害者から逃げられない、離婚したくてもお金がなくてできない、と思われている方に寄り添う情報ページです。
私もお金がないから、借金を背負わされているから逃げられない、離婚できないと諦めていました。
でも何とかなるんです!諦めないで。
自己破産してでも生活保護になってでも、苦しい生き方をするより、一時的に社会に少し助けてもらえば、ずっとずっと子供も自分も幸せな生き方が見つかります!
お金がなくてもサポートしてもらえる母子生活支援施設についてはこちら
就業サポート
就業サポートを受けるには、特に母子家庭に特化した方法で3つあります。
ハローワークで支援を受ける
マザーズハローワークなら求人検索中や、求人相談中保育士さんがみててくれます。
都道府県ごとに受けられる訓練が違います。
どんな職業訓練ができるかは、こちらを検索
サバ子の母(高卒資格なし)はこれを利用して、離婚後介護の資格を取り私たち姉妹3人を育てました。
各自治体の就業・自立支援センターを利用する
一般社団法人、社会福祉法人として、各自治体の就業・自立センターは全国にあります。
厚生労働省が母子家庭等就業・自立支援センター事業として行っています。
ある県ではこの様な就業訓練コースがありましたのでご参考に。
【パソコン検定】テキスト代2,200円/検定料5,500円/ 託児 〇/
【就職準備セミナー】無料/託児 〇/
【日商簿記】テキスト代9500円/検定料 2級 4,720円/託児 ×/
【介護職員 初任者研修】テキスト代6,000円程度/託児 ×/
※ここまで書いておいて恐縮ですが、子供が小さいなら、おススメはパソコン、プログラミング、Webデザインです。理由は、自分のペースで仕事ができて、テレワークにしやすい。子供の病気にも、同僚に負担をかけることなく、自由に休めるから、です。
母子生活支援施設で自立支援を受ける
母子生活支援施設では、一人で生活しながら解決が難しい問題の支援をしてくれます。
例えば、自動車免許取得、定時制高校、大検取得、看護学校、など長期で就業準備をしたい場合に、施設内に託児室があるので、入居しながら継続的にサポートを受けられる母子生活支援施設は、子供が小さいうちは、やはりありがたいです。
子どもが病気で保育園から急に迎えの電話が入った時には、職員さんが車で代わりに迎えにいってくれたりしたこともありました。
母子生活支援施設に関するQ&Aはこちら
母子家庭が受け取れる手当
母子家庭が受け取れる金銭的な手当は4種類。
児童扶養手当
これは前年度の収入によって異なりますが、うちは無収入期間や出産後で収入が一番低かった時で、59,130円(3人分)でした。各自治体の収入制限などルールはご確認ください。
平成31年から年3回の支払いから年6回に変わりました。つまり、2か月に1回の支払い。かなり助かります。
ひとり親医療費助成制度
これも各自治体により異なりますが、サバ子の自治体ではほぼ無料で各種医療が受けれらます。
薬の容器代やテープ類は支払いますが、薬も無料なので、ありがたいです。
児童手当
中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の子供の扶養者が受け取れます。
うちの場合は小学生と2歳、6歳で合計35,000円です。保育園が待機で無職の時はこれで、単純計算35,000円の児童手当プラス児童扶養手当59,130円=94,130円もらえていました。公営住宅が無職者に対して家賃6300円くらいだったので、何とか乗り切りました。
ありがたや~~ 保育園待機で仕事ができないのはつらかったけど、何とか4人で食べ物を食べられる金額でした。
年齢 | 金額 |
3歳未満 | 一律15,000円 |
3歳以上 小学校修了前 | 10,000円 (第3子以降は15,000円) |
中学生 | 一律10,000円 |
就学援助
国として就学援助をしているのはどうやら生活保護世帯だけ(文部科学省の奨学援助ポータルサイト)ですが、「準要保護世帯」として「母子家庭も就学援助だしますよ~」と決めている自治体によっては、小学生から以降の就学時の援助があります。(要件の参考一例は以下を参照、ただし、自治体により異なります)
この制度で小学校入学時に約40,000円補助してもらいました。制服が買えて助かりました。
・生活保護を受けている方
・生活保護が停止または廃止になった方
・市民税等の減免を受けている方
・国民年金保険料の免除を受けている方
・国民健康保険料の減免または聴き取る猶予を受けている方
・児童扶養手当を受けている方
・生活福祉資金の貸付を受けている方
・雇用保険の失業給付を受けている方
・経済的にお困りの方(※所得審査があります。)
・その他特別な事情があり、現在お困りの方(今年になって世帯の収入が激減した場合、災害にあった場合、離婚協議中で別居している場合など)
「堂々と生きればいい」母の言葉
これはサバ子の母が贈ってくれた言葉です。
こんなに税金で生活していいのだろうか?生活保護を受けて申し訳ない・・・いろんな罪悪感がありました。
子どもに貧乏な生活をさせる罪悪感。
そんな時に母が「一生懸命生きているんだから。子供を3人ひとりで育てることは立派なことだ。堂々と生きればいい」と言ってくれました。
この時から、私も将来の納税者を3人育てている!社会にいつか貢献できる人間を育てる!と思うことにし、堂々と生きることにしました。
もしかすると、税金でこんなに手当をもらっていいのだろうか?と思う方もいるかもしれない。
病院の待合室で子供が騒いで、おじいさん・おばあさんに「静かにさせろ!出ていけ」と言われるかもしれない。(サバ子体験)
でも人ひとりを育てることは本当に体力も精神力も必要な、大変なプロジェクトを一人でやること。
どうか、悩まれている方も罪悪感を持つより、前向きに生きてもらいたい。
一緒に頑張りましょう。