【DV早期発見の大切さ】家族友人がDVかも?と思ったら言ってほしいこと

DV早期発見離婚のこと

もしかしたらDV?と思ったら

ページを読んで下さっているあなたの身の回りに彼女、もしかしたらDV?と思い当たる人がいたら、お願いです。
こう聞いてくれませんか?

『だんなさん(彼)は⚫⚫さんの事を尊重してくれてる?』と。

もし、答えがすぐに帰ってこなかったり、放っておいて、と言われたり、『大丈夫よ』だったとしたら、それはすでに周囲のサポートが必要な状態かもしれません。

DV早期発見はなぜ大切?

シェルターの婦人相談員さん、母子生活支援施設の母子支援員の職員さん、そしてTwitterなどのSNSで当事者の方々と今まで色んなDV被害者の方々とお話ししてきました。その中で総じて言えることは、『自分が受けていることはDVだ!』と認知するタイミングがあまりに遅いこと。

DV被害にあっている人たちは、少しづつ少しづつ感覚がマヒしていくので、今の状態が普通だという感覚に陥ってしまっているのです。
具体的には例えばこうゆうことです。

クイズ この女性は自分がDVを受けているといつ気が付いたでしょうか??

①結婚当初:「愛しているよ」「お前だけしかいない」などの強い愛の言葉。彼は本当に私の事を愛してるのね。

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②結婚1年目:あれ?彼って時々機嫌が悪いな、「ご飯がまずい」っていわれちゃった。私が料理下手だからな~仕方ないか。

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③結婚2年目:「子供が泣くのはお前のせいだ」って言われた、なかなか泣き止まないから、私のあやし方が悪いかな?

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④結婚3年目:育休から仕事に復帰したらなかなか家事が追い付かない。「他の女性は出来ているのに何でお前はできないんだ?死ね」って殴られちゃった。でもその後「もうしないから、許してくれ、愛してる」って反省してくれた。

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⑤結婚4年目:何もしていないはずだけど、彼は今日機嫌が悪いみたい。怒らさないように子供と私は2階にいよう。
あ、やっぱり二階にいるのは何でだと怒鳴ってきた。次やったら殺すぞと言われて1時間説教。体を蹴られた。お腹が痛い。
でも、彼は私をとても愛していると言っている。

答え:彼女は警察に保護されるまで気が付かない 
    又は ⑤の数年後にDVシェルターで説得されて薄々気が付き始める



徐々に徐々に、じわじわとマインドコントロールされ、危険・非情な日常が普通になっていくので、危険な状況になって初めて警察が介入したり、第三者の助言でやっと配偶者暴力支援センターへいくようです。サバ子も、身体的な暴力は少なくて借金とモラハラだからまだ自分は大丈夫だと何年も過ごした結果、結局蹴られて流産しかけて初めて警察へ行きました。

家族や友人がもしかしたらモラハラ、DVにあっているかも

※本来であればモラハラもDVの一部であり、DVの一言にすべきですが、身体的な暴力がないから、『私はDV被害にあっていない』と思われている方の為に、あえて単語を分けています。

内閣府男女共同参画局の調査によると、暴力行為(精神的を含む)があった時の相談先のおよそ半分53%が役所などの公的機関ではなく、友人、知人への相談です。そしてサバ子のTwitterでのアンケート調査によると、やはりこちらも役所ではなく友人や家族の指摘でDVを認識することが多い、というアンケート結果となりました。(一部警察に保護された危険な状態になって初めて認識した、という方もいらっしゃいました)

平成29年 男女間における暴力に関する調査 参照
DV認知のタイミングアンケート
2020年10月20日Twitterアンケート @サバ子

家族、友人のために何ができる?

上記のアンケートや内閣府の調査にもあるように、家族・友人の一言は大きいです。
身近な人にこそその一言が難しいかもしれませんが、安全が一番です。命が一番です。
声をかけてもらえませんか?「それ、DVかもしれないよ」と。「役所に相談にいってみない?」と。

そして可能であれば、DV被害にあっている彼女に以下の3つをサポートしてもらえませんか?
私は実母に1~3のサポートをしてもらい、DV避難~社会生活への再復帰をすることができました。
本当に感謝してもしきれません。被害にあわれている方々もこの様な指摘やサポートをしてくれる家族・友人がいることを願います。

  1. DV避難の為の情報収集を手伝って欲しい
  2. 役所か配偶者暴力支援センターへ相談員に行く時には、付き添うか子どもを預かって欲しい。
  3. 安全な場所に移動したら、連絡して話を聞いて欲しい。

当サイトでは、DV避難や母子家庭に関する情報をまとめています。
是非ご参考になさってください。

DV避難、どうやって逃げたらいい?公的サポートの流れはこちら
母子家庭で生きていけるか心配母子家庭がもらえるお金のことはこちら
生活保護になった時の金額のはなし
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DV避難したけど、毎日不安な気持ち共依存から抜けて肩の荷をおろしませんか
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【共依存の克服】ご家族・友人を助ける為に役立つ考え方

DV被害者が陥っている「共依存」に関するおススメの本です。
他人の世話をやめ、人との境界線を知り、肩の荷が下りてより自分らしく生きるために大変役立つ本です。
もし、助けたいご家族・友人がDV被害にあわれていたら、おそらくマインドコントロールされているでしょう。この本の考え方が役に立つかもしれません。
メロディ・ビーティさんの本を是非読んでみてください。
当サイトでも共依存の克服について少し紹介しています、ご覧ください

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