共依存とは?
共依存とは、聞きなれない言葉だと思いますが、実際には女性、特にDV被害者の方がこの共依存の状態だと思います。
母子生活支援施設やシェルターで出会った人々のほとんどが以下のような特徴に該当していました。
ウィキペディアには、この様に定義されています。私自身も当時はすべて該当しました。今は半分くらい該当します。
↓共依存症診断チェックも試してみてください。
何かに依存せずにはいられない
コミュニケーション能力に乏しい
他人との境界があいまいである
信頼感を喪失している
怒りの感情が正常に働かない
セックスが楽しめない
行動が両極端である
共依存克服のためのステップ
共依存克服することは、DV被害者が幸せに生きる近道
私の敬愛するメロディ ビーティさんのcodependent no moreでも共依存克服して自由で幸せに生きるためのステップが書かれていますが、正直長い本です。
実際モラハラDV被害の最中の方が読むにはオススメしません。逃げることの方が先だから。
でも、DV離婚後や、別居後には是非今後の幸せな人生の為に読んでいただきたいです。私もこれを読んでどれだけ、心が軽くなったか。
と、いうことで、私なりに簡単な3つのステップを用意しました。長い本は難しいけど、3つなら出来そうじゃないですか?😊
- 人の世話をやめて、自分を大切にすること
- 他人の行動をコントロールしようとするのは止めること
- 自分と相手の境界線を引けるようになること
最終目標:依存している相手と離別すること
人の世話をやめて、自分を大切にすること
誰かに頼みごとをされたら必要以上に頑張ってないですか?
相手の責任なのに、尻拭いに必死になってないですか?
世話をした後に、自分が期待していた結果が帰ってこないと不満に思い、イライラしたりしないですか?
これらの人の世話に一生懸命になるのはもうやめまませんか?私は、他人の世話や、夫を怒らせないようにする世話やコントロール(勝手に作ってきた借金のしりぬぐいなど)でへとへとになり、自分や子供へ目が全然いっていなかった。今考えると絶望的に虚しい気分になります。自分と子供になんてかわいそうなことをしたんだと。
夫だけでなく、友人に対しても求められていないのに、責任以上の担当分を申し出てしまったり、必要以上におせっかいを焼いてしまうこと。これもやめて、自分自身をいたわってあげましょう。
他人をコントロールしようとするのは止めること
モラハラ・DV男の様な人種は文字通り言っても無駄、彼らは変わりません。それを認めてアルコールを取らないようにコントロールしようとしたり、借金をしないようにお金を渡さないなど、コントロールしようとしても辛いだけ。他人は変えることはできない。自分の考え方を変えましょう。コントロールしようとすればしようとするだけ、相手は怒るし、自分も辛いですよね。楽な方に進んでいいんです。アルコールを飲んで失敗しても、借金してきても彼の問題。(うちの場合は私のカードで借金されたので、私の問題でしたが、これはまた別の時に。)勝手に破滅させましょう。
シェルターに行ったら驚きました。私はこんな風に考えていたんです。

「借金があるのにどうしたらいいんですか!?」
「私が借金を返さないといけないから彼と別れられないですよ!」
「借金を返してやり直すためにも子供のためにも家に帰った方がいいかもしれない」
「自殺する、と言っている、私が帰らなきゃ!」
そしたら、シェルターの婦人相談員たちは全員が、こう言うんです。「それは彼の問題だ」「放っておきなさい」「死ぬなら、死んでもいいですよ、放っておきなさい」と。
今考えれば、全くそうだな、と思いますよ。人が作った借金の為に化粧品を買わず、10年同じ服を着て節約し、借金を返済し続けて。コントロールできると思ったらドンドン新しい借金。結局、彼らは変わらない。
それなら自分の考え方を切り離して考えるしかない。
自分と相手の境界線を引けるようになること
上記にも少し重なりますが、DV被害者は寛容レベルが異常に高いです。私も含めて「まだ頑張れる」「もう少し子供の為に別れないでいよう」とか思っちゃいます」元来出産の痛みに耐えてきた女性ですから、共依存の女性はスーパー我慢強い頑張りやなんですよね。
でもそれではいくら頑張っても報われない。自分はここまで頑張ろう、ここを越えて私を扱う人にはNO!立ち入り禁止!と言おう!(例えば手を出してくる、人格を否定するような暴言をはくなど)許したくないラインを決めましょう。それを決めたら、命を守るラインを引けることでもあります。なかなかそのラインがひけずに、ラインの内側にDV夫を住まわせてやることで、ずっと暴力を振るわれる人もいます。身体的な暴力だけでなく、精神的に暴言を吐かれ続けても私の様にPTSDになることも、歯が折れることも、ストレスで耳が聞こえづらくなることもある。
自分自身を尊重してもらいたいライン・境界線をひけるように、少しづつ相手との距離感をはかってみましょう。