世帯分離と住民票ブロックの一連の流れについて

世帯分離のメリットと流れDV避難手続き

世帯分離と住民票ブロックの一連の流れについて

世帯分離とは?

背中合わせの男女

世帯分離とは、居住と生計を共にする1つの世帯(家族)を2つの世帯単位に分けることです。
正式には「住民票移動届」のうちの手続きのひとつで、カンタンに言うと「一緒に住んでいるけどお財布は別ですよ」と言うことを申告する紙です。

  • 手続きはカンタンです。
  • 役所での手数料は無料です。
  • 自治体によっては郵便による世帯分離申請や委任状で受け付けてくれる自治体もあります。
  • 相手方に同意を得る必要はありません。

世帯分離のメリット

世帯分離をすることによりひとり親の対象となり、いただける手当があります。
もし今経済的DVを受けていて、生活費をもらえていなかったり、こども手当も配偶者に使い込まれて困っている・・・というような状況がある方は、離婚成立前から児童扶養手当も支給対象になります。

  • 児童手当(世帯主へ支払われます)
  • 児童扶養手当(養育費を加味して収入が一定額以内であれば支給されます)
    ひとり親臨時給付金など
ポイント

離婚前でも児童扶養手当の受給対象になるケースは・・・

  • 父又は母が一定程度の障害の状態にある
  • 父又は母が生死不明である
  • その他これに準じるもの
    • 父又は母に1年以上遺棄されている児童
    • 父又は母が1年以上拘禁されている児童
    • 母が未婚のまま懐胎した児童
    • 裁判所からDV保護命令が出されている(平成24年8月から施行)

※実家に身を寄せた場合は、実家での総収入がみられるので支給されない場合が多々あります。ご注意ください。

世帯分離~住民票ブロックの流れ

世帯分離~住民票ブロックの流れ
  • ①世帯分離
    世帯分離する
    住民異動届(転入・転居・転出・世帯変更)を役所窓口で提出します。
    ※役所によっては委任状を以て代理受付OKの自治体もあります。
    住民移動届

  • ②転出届
    (転出届を現在住んでいる提出する。)
    注意①「転出先」には新しく住む地域がバレないよう、デタラメな転出先を書いておくこと!(例:東京都から埼玉県の新しい住宅へ引っ越す場合・・・転出届には転出先を「茨城県」と書いておく。)
    注意②同じ自治体内で引越しをする場合には転出届は不要です。
  • ③国保手続き
    (国民健康保険の世帯主変更手続き)
    夫が世帯主で社会保険に入っている場合でも、国民健康保険は世帯主名義で請求されています。国保に加入している方は、世帯分離をしたらセットでこの手続きもしましょう。

  • ④転入&住民票ブロック
    (転入届と)住民票ブロックの申請
    元の市区町村から離れて引越しの場合は転入届と同じタイミングで住民票ブロックの申請をします。元の自治体でもらった転出届とDV証明をしてもらった「住民基本台帳事務における支援措置申出書」を持って申請します。
    転入と同時の住民票は時間がかかります。元の自治体と電話でやり取りなどもあるので、時間に余裕をもっていきましょう。
    住民票ブロックのやり方についてはこちらもご覧ください。
    住民票基本台帳閲覧制限支援措置申出書

いかがでしたか?
離婚準備に向けて、昼逃げする場合やDV避難する場合には「世帯分離」は各種手当を受給するために必要な手続きです。

相手方に住所がバレたくない場合には、住民票ブロックの手続きも慎重に行いつつスピーディーに手続きをしたいところです。

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